ビワ温灸と夫婦の絆で糖尿病が改善

兵庫県神戸市　びわの葉庵　柳生雅子　代表

今回ご紹介する吉安さんご夫妻は、ご主人の一(はじむ)さんが７３歳、奥様の章子さんが６７歳になります。

奥様は１０年前に糖尿病が発覚しました。その時点でインシュリンが必要と言われたのですが、自分でインシュリン注射をするのに抵抗があったため、糖質制限食で頑張ることにされたそうです。
加古川に糖質制限食専門のドクターがいらっしゃって、がんや糖尿病の治療で成果を上げています。そこに通ってかなり厳しい糖質制限を続けたのですが、それでもHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の数値は6.2％から6.3％でした。HbA1cは6.5％以上が糖尿病とされます。
血圧も高くて180もあるし、尿タンパクも下りていて、肝臓腎臓の値も悪かったのです。その上、全身の倦怠感が取れず、始終眠いという状態でした。

その後も、いいドクターいると聞くと訪ねて行かれたそうです。
例えば京都にある糖尿の制限食と漢方をやっている病院に入院されたり、九州にいる西洋医学のドクターでありながら東洋医学の治療をしている人のところに行かれたりしたそうです。
その九州のドクターはヘソ灸をされていました。これは結構効いたのですが、効果が続かないということで、更にご主人がいろいろと調べられたそうです。

そしてビワがいいということを知り、普及会に連絡をして今年４月に温灸器を購入されました。
それから奥様にビワ温灸をされていたのですが、「自分のやり方でいいのかわからないので、講習を受けたい」といって、私のところへ連絡をしてこられました。

一日講習会に参加

講習の際にこれまでの経緯などいろいろお話を伺いました。ビワ温灸はいろいろな病気に対応できます。しかし、糖尿病は熱感がわからないなど難しく、施術にあたっては注意が必要です。
お住まいが少し遠いため、「一度だけ奥様と一緒にいらっしゃれば、実際に施術してポイントをお教えします」と提案しました。するとご主人は「それはありがたい」とおっしゃって、奥様と一緒に来られました。

その時の施術がとてもよかったようで、それ以来、ご夫婦で月に一度通ってこられるようになりました。
初めて来られた時、奥様は本当に大変そうでほとんどしゃべられず、症状の説明もご主人がされました。
家でも昼からは疲れて横にならないといけない状況だと聞いていましたが、施術のためベッドに横になってもすぐに眠ってしまわれるほどでした。

施術に当たっては、糖尿病の方には長く温灸を当ててはいけないということで、こちらの判断で短めの時間で温灸器を動かしていきました。
しかし、足の胆嚢の経絡や肝臓の経絡に詰まりがあり、ふくらはぎや太ももにむくみや冷えがあってあまり熱が入らず、当てた箇所も赤くならない状態でした。
そこで足を中心に胆嚢や肝臓の経絡をほぐしていきました。
挟み込むような感じでふくらはぎの両側から当てていき、さらに仙骨から背骨の両側、特に腎兪や志室、肝臓の裏側や膵臓とかは丁寧に当てました。
その時は５０分ぐらいで終わったのですが、全身の怠さが取れたような気がするとおっしゃっていました。

それからご主人に温灸を当てるポイントを説明しました。ご主人は毎日説明した通りに当てていたそうで、それが改善に大きな役割を果たしたのだと思います。
また、足の裏にビワの葉を貼ったり、首の後ろや肝臓などいろいろなところにビワのエキスの湿布を貼り、そのおかげで朝まで眠れるようになったそうです。
腎臓や膀胱にビワ温灸を当てるようにしてもらっていたので、夜、トイレに起きることもなくなったとおっしゃっていました。

症状が徐々に改善

それから１ヶ月後、２回目に来られた時は奥様が１回目のときより話をされるようになっていて、症状の説明もご自分でされました。
その時、奥様が「膝が痛い」とおっしゃいました。太ももの裏側が冷えていて、坐骨神経痛ラインも冷えていたので、骨盤周りにビワ温灸を当てました。
また、首の周りの凝りがすごく気になるということだったので、肩甲骨から肩、首の風池・天柱から後頭部を丁寧に緩めていきました。特に肩甲骨は鉄板みたいに硬くなっていました。
この時は１時間と少し施術させてもらったのですが、笑顔で帰られました。

次の日、ご主人から電話があって、足のふくらはぎのむくみが取れて、足が半分くらい細くなったとおっしゃいました。
３回、４回と重ねる毎にビックリするぐらいに活力的になってきて、１回目に来られた時とは別人のように元気になりました。自分からどんどんしゃべられるし、よく笑われるし、目が生き生きしてきました。
施術中も最後まで起きているようになりました。ご主人によれば、家でも午後になると横になっていたのがなくなったそうです。

１０月の検査結果は、血糖値の数値は6.3％で、あまり変わっていませんでした。しかし肝機能を見るコレステロール値は医師も驚くぐらい改善していました。
しかし、数値の変化以上に、本当にご本人が元気になっていることを喜んでいらっしゃいます。
ご主人がおっしゃるには、今まで約１０年間、奥様の糖尿病のためにいろいろなところに行き、西洋医学的なことも含めてさまざまな治療法を試してきた中で、これほど結果が出たことはないそうです。
そして、ビワ療法にすごく確信を持ち、友達にもどんどん勧めていらっしゃいます。わからないことがあればすぐに電話がかかってくるので、その度に「こうしてください」とアドバイスしているのですが、本当に熱心です。
これほどの結果が出たのは、ご主人があれだけ毎日熱心にされている愛情効果もあるのではないか、と思っています。

◎びわの葉庵 （ご紹介はこちらです）
兵庫県神戸市灘区弓木町５−２−１５
ＴＥＬ：０８０−５３３８−３７４６
◎「びわの葉庵」に関する体験談

ご主人の吉安 一(よしやす はじむ)さん（兵庫県伊丹市在住）からも喜びの声を伺うことができましたのでご紹介します。
家内はここ数年来、糖尿病の治療のために糖質制限をしているため、エネルギーがすぐ切れて疲れてしまっていました。しんどい、怠い、何もする気がしないといって、昼をすぎると横にならざるを得ませんでした。

今年の５月にビワの葉温灸を知り、普及会や神戸のびわの葉庵の柳生さんに相談しながら、毎日家内にビワ温灸をするようになりました。
基本ツボと後頭部の天柱・亜門・風池、そして最初の頃は百会と四神聡もやっていました。天柱・亜門・風池は毎回必ず、百会と四神聡はたまにやりました。
普及会からは「腹部をしっかりするように」と言われたので、神闕を中心にだんだん円を描いて外に行くというのをしました。背中は仙骨から、胆・腎の７番・８番のところまで丁寧にやりました。

また、びわの葉庵の柳生さんからは足の裏やふくらはぎを丁寧にやることや、太もものツボについてアドバイスを受けました。
足の裏は湧泉と足心と失眠、それから膵臓・腎臓・肝臓・子宮の急所、そして照海などの腎臓の急所は本当に時間をかけて丁寧にやりました。
それをやり始めて４ヶ月した頃から、昼間に「しんどい」と言って寝る時間が急に短くなってきました。最近では「ちょっと疲れたかな」と言って、少し休むぐらいまで回復してきました。

もう一つ、家内にビワ温灸をするようになる前、昼間「しんどい、しんどい」と言って寝ていた頃に、後頭部の天柱・亜門・風池あたりにビワのエキスを噴霧したことがありました。すると、立っていられないほど「眠い、眠い」と言い出しました。
そういうことをいろいろ経験して、ビワは効くと思うようになった次第です。家内も自身の症状の大改善を実感して喜んでいます。
本当にビワは効果があるので、いいものに出会ったと思っています。
特に今、びわの葉庵の柳生さんにお世話になっていますが、アドバイスを受けた通りにしたら、本当に効果がありました。だから、いい人に出会って指導を受ければ、このビワというのはものすごく役立つと思います。

◎吉安 一(よしやす はじむ)さんの体験談

（ 『ビワと健康』 　２０２３年１２月１５日号）

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