ビワ温灸で黄斑変性が改善

兵庫県神戸市　びわの葉庵　柳生雅子　代表

奥様の１０年来の糖尿病がビワ温灸で改善した吉安一さん（体験談はこちら）ですが、実はご本人も黄斑変性がビワ温灸で改善するという体験を持っていらっしゃいます。

黄斑変性というのは、網膜の下の脈絡膜というところから、網膜のほぼ真ん中にある黄斑という部分に向かって新生血管という異常な血管が生え、出血したり、血液中の水分が漏れて溜まってしまうという病気で、中心部に見えない部分に歪みを生じ、視力が低下します。
吉安さんの場合は７年ぐらい前から黄斑の部分に出血があり、眼球注射をされていました。
ところが５年前、眼球注射をした直後に脳梗塞を起こされました、ただ、その時は軽くて済んだそうです。
そして同じ年、今度は夜中に手足が動かなくなって、救急車で病院に搬送されました。この時はもう少し遅いと危ないところだったと言われたそうです。そして、この時も眼球注射をしたすぐ後だったというのです。
それで、奥様が眼球注射のために脳梗塞を起こしているのではないかととても心配されたそうです。

主治医からは「この注射をやめたら失明しますよ」と言われていました。しかし、奥様から「自分の判断で注射をやめたら」と言われ、吉安さん自身も２回目の脳梗塞は大変だったので、とりあえずやめてみることにしました。
それでも、やはりご本人は「これで目が見えなくなったら死にたい」というぐらい、大変だったようです。
奥様もこれで目が見えなくなったらどうなるのかと気が気でなく、手を尽くしていろいろ調べました。そして、たまたま黄斑変性の専門医が新聞に寄稿されているのを見つけたそうです。
それによると、ゼアキサンチンという黄色いパプリカに含まれている成分があって、これが黄斑変性に特効があるとのことでした。
更に青海苔などに含まれるビタミンＢ１２をプラスして摂取するといいという内容で、それを見た奥様は、毎日毎日黄色いパプリカと青海苔をご主人に食べさせたそうです。それも効果があったのだと思いますが、その後は現状維持だったそうです。

ビワ温灸を試してみた

それでも医師から失明すると言われていたので、ご本人も奥様もハラハラもので、そのストレスが重くのしかかっていたようです。
そして奥様の件でうちにいらっしゃった時、雑談の中で吉安さんの目の話が出ました。それで「ちょっと温灸をさせてください」といってご主人にも温灸をさせていただきました。
まず仙骨からずっと上に当てていって、後頭部の瘂門や天柱、さらに頭、目の後ろ、頭頂部へと当てました。それから上を向いてもらって、目の周りにも当てました。
すると「何かすごく楽になった」とおっしゃったので「ご自分でもやってください」とお話ししました。
それまで奥様や周りの人のことばかりされて、ご自分のことはされていなかったので、うちに来た時には、必ず私が背中に当てるようにしています。
さらに、ビワエキスをコットンに含ませて、目に湿布をしてもらったのですが、「すごく気持ちいい」とおっしゃっていました。

それ以来、ご自分にもビワ温灸をされるようになったのですが、本当に目の様子が変わってきたのです。
それまでは目の緊張が取れてないというか、目が腫れて、バセドウ氏病で目が飛び出ているような感じになっていました。
ところが、その目の緊張が取れて柔らかい感じになり、顔つきも穏やかな雰囲気になってきました。
ご本人も驚いて、「黒目の真ん中が何かちょっとぼやけていたのが、ビワ温灸をすることで、少しずつ見えない範囲が小さくなってきた。こんなことは奇跡だ」とおっしゃっていました。
黄斑変性はよくならないと言われていて、眼球注射をずっと続けている人もいるのですが、結構きついそうです。
それがビワ温灸で改善したということで、吉安さんも「信じられへん」とおっしゃっています。

お孫さんの視力も改善

目については、吉安さんのお孫さんもビワ温灸でよくなっています。娘さんのお子さんなのですが、女の子で、去年５歳になったとおっしゃっていました。
彼女は弱視、緊張性の仮性近視と言われていて、視力が０．２から０．３でした。それで、まず、普及会に相談し、弱視には効果があるということで、温灸をしてあげていたそうです。
当てる場所は、足の裏の湧泉や足心、ふくらはぎの裏の承山や委中、後頭部の天柱、瘂門、それから太陽や目の周りなどでした。
私にも相談があったので、もしお孫さんが嫌がらなければ、仙骨や背骨にもやるといいとお伝えしました。

それを３ヶ月ぐらい続けると、視力が０．７ぐらいになりました。目の輝きもずいぶん変わったとおっしゃっていました。
それで「ビワエキスの湿布をすると飛蚊症とかはすぐよくなるなるので、試しにやってみてください」とアドバイスしました。
すると、小さいお子さんだから効果が顕著だったのかもしれませんが、３〜４回すると、さらに視力が０．９とか１．０に上がったのです。
最初の頃は毎日していたようですが、元気になってきたし、お孫さんも毎日は嫌がるので、「お子さんは全部に当てなくても、ポイントだけでいい」とアドバイスしました。
本人が嫌がらない限り、足と仙骨あたり、それから首の下から目の後ろあたり、そして太陽や目の周囲にすればいいとお伝えしました。そのようにして、今は０．９と１．０を行ったり来たりしているそうです。

ビワ温灸はすごく目に効果があるということを改めて実感しました。

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◎「びわの葉庵」に関する体験談
（ 『ビワと健康』 　２０２４年４月１５日号）

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