頭痛と不眠症がビワ温灸で改善

茨城県土浦市　若葉接骨院　伊藤清明　院長

５０代後半の女性の症例をご紹介します。
この方は「ここ２ヶ月、夜の眠りが浅くて困っており、熟睡できないので何とかしてほしい」ということで当院で受診されました。

当院に来たときにはすでに心療内科で不眠症の薬をもらっており、夜だけ服用していました。ただ、この薬を飲むようになってから日中も頭がボーッとするようになり、立ち上がるとフラフラすることもあったそうです。
また、薬のせいで車の運転も怖くてできず、日中も薬のために判断が鈍くなって、仕事にも支障を来しているということでした。

当院での施術は、ビワ温灸と鍼治療を併用する形で行っていきました。ビワ温灸では百会・失眠・心兪・肝兪を中心に施灸し、鍼治療は交感神経を抑制する施術を行いました。

施術当初から効果が出たのか、その当日は深い眠りを実感し、いつもよりスッキリした感じで朝を迎えることができたそうです。
それから週２回のペースで施術を行ったのですが、施術６回目くらいから薬を半量に減らして様子を見ました。しかし、それほど不眠で困るといったことがなくなったことから、さらに薬を４分の１にまで減らしました。
薬を４分の１に減らすと、日中にボーッとしたり、反応や判断の鈍さ、フラフラ感が解消され、薬による副作用で悩むこともなくなったそうです。
現在も施術継続中で、定期的にビワ温灸を受けに来ていただいています。結構落ち着いてきていますが、ビワ温灸は気持ちいいのでやりたいとおっしゃって、週に１回はいらっしゃっています。

そういえば、この方はもともと頭痛持ちで悩んでいたそうなのですが、ビワ温灸をやり始めてから頭痛がまったく出なくなったとビックリしていらっしゃいます。頭痛のための痛み止めも、ビワ温灸を始めてからは飲んでいないそうです。
まさか不眠症だけではなく頭痛もよくなるとは予想していなかったので、それも合わせてとても喜んでいます。そして、頭痛予防のためにも、今後も定期的にビワ温灸を行っていきたいとおっしゃっています。

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（ 『ビワと健康』 　２０２１年７月１５日号）

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