小型犬のパテラにビワ温灸が奏功
北海道恵庭市 はり灸 樂真呂 及川真澄 院長
昨年の１２月、ペキニーズの４歳の子がパテラということでうちに来ました。パテラというのは犬の膝蓋骨脱臼（膝のお皿の骨の脱臼）のことで、小型犬に多い症状です。
その少し前に旅行へ行ったそうなのですが、それから後ろ足をケンケンしたりとか、パテラの症状が出たので病院に連れて行ったということでした。
病院では左の後ろ足がパテラだという診断で、「手術になるかもしれない」と言われたそうです。
それで、手術せずに改善できればということで、うちに来られました。
最初に来られたのが１２月１３日で、施術は主に足回りと背中を中心にビワ温灸をしました。
それから週１回ぐらいにペースで来られ、１月に入って７日にも来ました。それから病院に行ったのですが、「症状がよくなってきているので、手術はしなくて大丈夫ですよ」と言われ、通院もしなくてよくなったそうです。
パテラはなかなかよくならないという方が多いのですが、このワンちゃんの場合はすぐに改善が見られました。
まだ常に膝蓋骨が外れている段階まではいっていませんでしたが、たびたび症状が出て、お医者様から手術の可能性があると言われる段階にはなっていました。ですから、これほど早く改善したことに私も驚きました。
その後も２週間に１回ほどのペースで来られているのですが、パテラの症状はまったく出ていないそうです。
ワンちゃんもすっかりビワ温灸が楽しみになっているようです。来るときはカバンに入ってくるのですが、玄関でカバンから出るとはしゃいでバタバタしているとおっしゃっていました。
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（ 『ビワと健康』 ２０２３年１０月１５日号）
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