鍼とビワ温灸で突発性難聴が改善
北海道恵庭市 はり灸 樂真呂 及川真澄 院長
突発性難聴でいらっしゃった４０代の女性について紹介したいと思います。彼女は３９歳のときに出産されたのですが、それをきっかけに突発性難聴を発症しました。
それから１〜２年の間、あちこち通って治療をしたそうですが、改善したりしなかったりの繰り返しだったそうです。当院にいらっしゃったのは今年の５月でした。
最初は、鍼での治療を行いました。難聴に関係する部分に合わせ、産後からの発症ということで体質改善に関係する部分を含めた施術をしていきました。
週に１〜２回のペースで来ていただきました。施術後は調子がいいのですが、２日ぐらい経つと元に戻るということの繰り返しでした。
１ヶ月ぐらい経った時、ビワ温灸をお勧めしました。ご自身には自覚がなかったのですが、ちょっと冷えもあったからです。
ご本人も乗り気だッたので、それまでの鍼治療に加えてビワ温灸を併用すると、さらに調子が良くなりました。
ビワを加えた施術をした日から３週間ほど来られなかったので、体調はどうだったかと聴いたら、２週間ぐらいは調子がよかったということでした。
鍼とビワ温灸の相乗効果に加え、冷えの改善もより効果を高めたのではないかと思います。
ビワ温灸は耳周りを中心にして、あとは基本穴に当てています。
また、その時の状況に合わせてお腹のみに当てることもありますし、足や腎に関係するのではと思っていたので、足を加えたり、腎のあたりに当てたりということもありました。
今はかなり調子がよくなり、ご本人もとても喜んでいます。
子育てのほうもお忙しそうなので、鍼とビワ温灸を併用しながら月１回で様子を見ましょう、という感じで続けています。
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（ 『ビワと健康』 ２０２３年９月１５日号）
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