ウサギの不調にも効果あり
北海道恵庭市 はり灸 樂真呂 及川真澄 院長
札幌郊外の北広島市には、北海道では珍しい「うさぎカフェ」があります。そこの食事が美味しいので、数年前に食事をするために通ったことがありました。
去年の9月頃、ふと思いついて久しぶりに食事をしに行ったのですが、オーナーさんが私のことを覚えていてくださったようで、「前にも来たことがありますね」と話しかけてきました。「何をされているのですか?」と聞かれたので、「鍼灸師をしています」と答えました。
そこから話が盛り上がり、「ビワの葉温灸を犬とかにもしているんですよ」と言うと、ウサギはビワの葉が大好物なんだということなどを教えてくれました。
そして、そのカフェにはウサギが6匹ほどいるそうなのですが、その中の1匹が便秘と下痢を繰り返しているので、一度診てほしいと頼まれました。ウサギは自分の毛を食べて詰まらせることがあるそうで、便秘と下痢を繰り返すのだそうです。
それで10月に一度、体験でビワ温灸をさせていただきました。すると次の日には調子がよく元気になったということで、毎月1回、往診させていただくことになりました。
訪問すると調子の悪いときもあって、「今日はちょっと下痢気味なんですよね」とか言っていました。
ところが、今年の3月頃になるとずいぶん調子がよくなったようで、「下痢や便秘の繰り返しがあまりなくなった」とおっしゃいました。
ウサギさんも、それまでは気持ちがいいのがわかっているのか「今日はビワ温灸の日ね」という感じでおとなしくして、結構長く温灸をさせてくれていたのですが、「今日は短めでいいよ」というか「もう終わりにしようよ」というような感じでソワソワするのです。
ワンちゃんたちにビワ温灸するときも、調子がよくなると熱すぎると感じるようで、「もういい」というような反応をします。ウサギや犬は本能で適当なところがわかるようです。
調子が悪いときは食欲もなくなってしまうのですが、今は食欲も出てちゃんと食べていますという報告もいただきました。それ以後も毎月一回往診しています。
ビワ温灸がウサギさんに効果があるとは思っていなかったのですが、やってみるとすごく効果がありました。オーナーさんも非常に喜んでくださっていますが、私自身も仕事の幅が広がったような感じです。
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TEL:080−6097−6093
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( 『ビワと健康』 2020年10月15日号)
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