母娘二人三脚の闘病で肺ガンを克服

宮崎県宮崎市　アイカイロプラクティックオフィス　長友明美　先生

当院では従来から行ってきたビワ温灸とカイロプラクティックに加え、酸素水とミネラルを導入しました。
さらに夫のカイロに心身相関の理論を取り入れて治療することで、より大きな効果が上がるようになっています。
食道ガンや乳ガン、肺ガン、前立腺ガン、さらに喘息の方もよくなっていますが、今回は肺ガンが改善した例について紹介したいと思います。

酸素とミネラル

まず酸素とミネラルについて説明しておきたいと思います。
安保徹先生は低体温と低酸素がガンの出発だとおっしゃっていました。それを解決すればガンが自然に治っていくのは当たり前のことだ、と。それで低体温にはビワ温灸やサウナを使います。
酸素については、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオットー・ワールブルグの研究があります。ワールブルグはガン細胞を作ろうとして実験を繰り返しました。そして、低酸素状態でガンが生まれるということを解明していたのです。38年前に私がガンで闘病したとき、オットー・ワールブルグの研究や酸素不足がガンの原因なのでベッドにいる間はいつも酸素を吸入したほうがよいうことを教えてもらいました。

そして数年前、水中の溶存酸素量の酸素をナノレベル（１ナノメートル＝100万分の１ミリメートル）の気泡として濃度を高めて安定化させる機械があることを知り、すぐに導入しました。
通常、酸素は呼吸によってしか取り入れられないと考えられています。呼吸によって肺に入り、心臓に行って、全身の細胞に運ばれます。
しかしナノレベルの酸素は直接細胞内に入るのです。つまり、ナノレベルの酸素水を飲むと、直接酸素不足の細胞に酸素を送ることができるので、ガン細胞の増殖が止まったり、ガンの治療の効果が上がったりということが起きるのです。

また、当院で使っているミネラルは海水から取ったもので、羊水と同じ成分になっており、しかもイオン化されているので、吸収されやすいのです。
ミネラルは鉱物や植物からも取ることができます。しかし、例えば鉱物のミネラルであれば、その鉱物があった場所のミネラルしか含まれていません。また植物であれば、その植物が育った場所のミネラルしか含まれていません。
それに対して、海水には森のミネラルの８０パーセントが流れ込み、しかも世界中を巡っています。だから世界中のミネラルが全部集まっているのです。実際、約１００年前にフランスの生理学者ルネ・カントンは血液と同程度薄めた海水を用いて５０万人の患者さんを治しています。
そして、生命は海のミネラルのバランスに酸素が加わったところから誕生し、進化してきました。つまり海のミネラルや酸素は「人間が作ったもの」ではなく「人間を作ったもの」です。だから効果があるのです。

心身相関の理論

さらに、当院では私のビワ療法と夫のカイロプラクティックの心身相関理論を取り入れています。これは、痛みが心のどういう作用によるものかがわかる診断法です。
例えばガンの患者さんでも、その痛みが本当にその部位から痛みを発しているのか、あるいはお医者さんに言われた言葉によってイメージがコントロールされてしまっているのかを診断することができるようになったのです。
このように心と体の両面から全体的な治療を行うことによって、より効果が上がるようになりました。
こういう内容はすぐにピンと来る人と、ある程度経過して「ああ、そうだ」と実感する人がいるので、すぐに改善する、結果が出るとは言えません。しかし、体は正直に反応してくれます。

心の問題が基本

さて、肺ガンがよくなったのは６０代の女性で、もともと看護師をしていました。定年で退職した後肺ガンになり、うちに来院されたときには肺全体が真っ白で脳にも転移するかもしれない状態でした。実は心の状態がガンを作り出しているという典型的な例だったのです。
彼女はとても生真面目な頑張り屋で、自分のことは後回しにしても人のことをやってあげるというようなタイプの方です。当時、いろいろな事情を抱えていた上、真面目な性格のためにストレスため込んでしまい発病したのではないかと本人は考えています。
その上、看護師していたのでガンの経過についてよく知っています。それで次はこうなるんじゃないか、こうなったらどうしようという不安や恐怖心が起こり、その通りに経過していったのです。
脳への転移についても、お医者様から転移すると言われたために、次は脳に転移するんじゃないかと自分で考えてしまい、その通りになったのです。つまり自分自身でガンを作ったわけです。それに気づくまでが大変でした。

しかし、こういった話はなかなか理解できるわけではありません。ですから、最初はビワ温灸をやりながら、心身相関について話すタイミングを計りました。
まずビワ温灸で体を温め、サウナに入ってもらいます。それを何回かしているうちに心もほぐれてきますし、お話しするなかでガンの原因について、なぜこういうガンになったのかということもだんだんわかってきました。転移するというお医者さんの言葉を信じて、それをイメージした結果、ガンが脳に転移したのですから、逆のイメージをすれば消えていくのではないかということを自覚し、それを実行したのです。
とはいえ、自分の心を変えるというのはとても難しいことです。そこで、カイロプラクティックの心身相関論による施術を行います。心を変えることによって体が変わるように、体を改善することで心を変えていくことができるのです。

それと併せて、ナノレベルの酸素水とミネラルを飲むとともに、酸素のマイクロバブルの出る風呂に入浴されました。もちろんビワ温灸もご自分で毎日やっていただきました。病院は院内でビワ温灸をしてもよいというところでしたので、入院したときも温灸器を持ち込んでいました。
それを３年ほど続けた結果脳転移は消え、真っ白だった肺の影は三分の一ぐらいまでになりました。
本当ならこの状態でも苦しいはずなのですが、元気に生活できているので主治医様もビックリしています。これは、酸素のお風呂と酸素の水のおかげで酸素を直接取り入れることができるため、息苦しさも少ないからです。

ビワ温灸のすばらしさ

治療する上で、大きな力になったのがご主人様と娘さんです。特に当時同居していた娘さんは、患者さん本人以上に私たちのいうことを理解し、「お母さんはいつもこういう考え方をしている。でも、それでは先に進めない。私はそうは考えないよ」と言って、私の助言を後押ししてくれました。そうして私やお母さんと二人三脚、いや三人三脚で闘病を続けたのです。
そして、闘病を通じてビワ療法にすっかり惚れ込み、お母さんが元気になって生活できるようになったのを見届けると「ビワ療法を広めに行きます」と、子供たちを連れてハワイに行き、今は現地でビワ療法の普及活動をしています。

この患者さんを見ていて、やはり基本は心だということを実感しました。いくら素晴らしいビワ温灸を一生懸命しても、心が動かなければ効果が出ません。心が変わったとき、大きな相乗効果が上がるのです。
しかし、心を変える上でもビワ温灸には大きなメリットがあります。というのは、ビワ温灸は自分でやることができるからです。他の施術は受動的で受け身なのに対してビワ温灸は能動的です。よくなるというイメージ作りながら自分でやる治療が一番効果があります。治るスイッチが入るのです。
サウナやお風呂も入ればいいだけですが、お灸は自分が努力してやらなければいけない。そして、やれば気持ちがよくなり、効果も出ます。それが相乗効果になって継続することができるし、結果にも大きくつながります。

そのために最初は週に１回とか２回来ていただいて施術をします。そうすると、本人もやり方が上手になってくるし、お話もするのでカウンセリングのような感じで原点に戻ることができます。
そして少しよくなれば２週間に１回とか月に１回とかになり、自分で自立すると本当に元気になって、心配になったとき以外は来なくなります。この方も、３年ぐらいで手が離れました。
経過も順調で、今では、自分一人で生活できるようになり、ご夫婦で楽しい時間を過ごしています。長期休暇でハワイから帰省したお孫さんの面倒を見ることができるまでになっています。

◎アイカイロプラクティックオフィス（ご紹介はこちらです）
宮崎県宮崎市島之内７５３６
ＴＥＬ：０９８５－６９－６２３４

◎長友明美先生へのインタビュー

◎「アイカイロプラクティックオフィス」に関する体験談

（『ビワと健康』　２０２０年６月１５日号）

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