耳鳴りによる不眠症が著しく改善
徳島県徳島市 東洋医学整体所 豊田整体 豊田透 所長
今回は耳鳴りによる不眠症症状を訴えておられた方について紹介したいと思います。春先は目まいや耳鳴りを訴える方が増えます。自然界の陰と陽の入れ替わりの時期なのですが、体がそれについていけない、という方が結構いらっしゃるのです。
たとえば５０代男性の方。
これまでにも何回か耳鳴りが起きたことがあったとのこと。その度に、耳鼻咽喉科に行っては治まるということを繰り返してきたそうです。
しかし今回の耳鳴りは両耳とも強烈で、夜も眠れなくなりました。もちろん耳鼻咽喉科に通院されていたのですが、なかなかよくなりません。そして、最終的にはドクターから「この症状は奇跡が起こらない限り治りにくいと思います」という診断を受けたそうです。
その時点で「これ以上耳鼻咽喉科に通ってもよくならない」と自分で判断され、「それに代わるものを」と探し始められたようです。そしてビワ温灸にたどり着き、当所にいらっしゃったということでした。
不眠症でフラフラの状態
初めてお越しになった時は、不眠症でフラフラの状態でした。主訴は耳鳴りによる不眠症ということでしたが、私どもの施術は必ず整体と温灸の両面から患者さんを診させていただいています。
この男性を整体的な感じで診ると、大腿四頭筋とハムストリンクに相当症状が出ていました。それがたまたま耳鳴りという形で出ただけで、それ以外にも他の症状が出ていてもおかしくないというような状態でした。
まずは整体で大腿四頭筋を緩めていきました。大腿四頭筋が硬いと広背筋まで硬くなりますから広背筋の方も緩め、ある程度整体的な施術が終わってから温灸の方に移行します。この方の背中やお腹を触ると、やはり所々に冷たい箇所がありました。温灸をなさる先生方もよくご存じかとは思いますが、温灸を当てていても「熱さ、温かさ」がわからない、俗にいう「熱が入らない」という箇所がやはり何ヶ所か見受けられたのです。
その部分に温灸を繰り返すとともに、耳鳴り、目まいに有効な経絡にも当てていきました。
特に念を入れたのは、手のツボでは曲池、三里、合谷、少海，孔最。足のほうでは復溜、太谿、照海、臨泣になります。温灸を当てるときは必ず脈を確認しながら施術をします。脈が返ってくるということは、熱が入っているということです。
当然、最初は脈はあまり返ってきませんが、何度か繰り返すと脈が返って来るようになります。それは血流がよくなっっているということです。これらの箇所は脈がしっかりと返ってくるまで入念に施術しました。
そして体の状態からして、血液が弱酸性になっていると思われ、ビワの粉末を摂ることをお勧めしました。
「３日後に必ずお越しください」とお伝えし、施術を終了。初見の日の施術は１時間半に及びました。
久しぶりにゆっくり眠れた
そして３日後。右耳はまだ少し残っているものの、左の耳鳴りはほぼ止み、久しぶりにゆっくり眠れたとのことで１回の施術で相当改善したようでした。
結果として、だいたい３回の施術で左の耳鳴りは完全に消えました。右耳はまだ施術を継続していますが、当初の状態から比べると１０分の１ぐらいの大きさに軽減し、「耳鳴りを感じない日もある」というところまでよくなりました。
ビワの粉末については、初めて口にした時、「背中に一瞬何かが走るような、効き目を感じました」と、効果を実感されているようです。
今現在は、整体・ビワ温灸・ビワの粉末の摂取でかなり改善されたところまできている状態です。
耳鳴りや目まいに、ビワ温灸はとても即効性があります。当所においては筋肉を解放しながらビワ温灸をするのでさらに相乗効果が期待できるのですが、この男性においては、私も驚くほどの即効性がありました。
しかし耳鳴りを１年も２年も放置なさってからお越しになる方もなかにはおられます。そのような場合は改善するまで時間を要します。
今回ご紹介した方の場合、耳鳴りと不眠がとても辛く『耳鼻咽喉科では難しい』とご自身で判断なさり、発症してから割と短期間でお越しになっています。だから即効性があったのかもしれません。
耳鳴りや目まいなどで苦しんでおられる方は、ぜひ最寄りのビワ温灸の先生のところに行かれることをお勧めします。
◎東洋医学整体所 豊田整体（ご紹介はこちらです。）
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◎「東洋医学整体所 豊田整体」に関する体験談 （ 『ビワと健康』 ２０２３年３月１５日号）
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