腸閉塞後の便秘に効果あり
長野県北安曇郡 かず・のぶ治療院 宇田和恵 先生
８５歳になる実家の母の体験についてご紹介したいと思います。母は二十年来のビワ療法のファンで、いつも手許にビワ温灸器とビワのエキスを置いています。
田舎なので草むしりをしたり庭木の剪定をしたりするのですが、少し白血球が少ないので化膿しやすく、棘で刺したり枝で引っかけたりして傷ができると、大抵ジクジクと化膿するのです。そんなとき、ビワのエキスを使うとよくなるものですから、ずっと愛用しています。
さて、そんな母が昨年(2019年)の11月に腸閉塞になりました。原因はよくわからないのですが、トイレに入ったときに息みすぎたようです。お腹が痛くなり、翌日になってもよくならなかったため、病院に行きました。
腸閉塞ですぐに手術と言われたのですが、処置が早かったので開腹はしたけれども腸は切らずにすみました。ひどくなると腸を切らなければならないのですが、ねじれた腸を戻すだけの処置ですんだのです。
ところが、普通、腸を切らなければ二週間ぐらいで退院できるのですが、母はどうも治りが悪く、腸の動きも悪いために４週間ぐらい入院しなければいけませんでした。
ビワ温灸がいいとは思ったのですが、母が自分ですることはできません。それで私や妹が面会に行ったとき、看護師さんたちの目を盗んで施術しました。もちろん、看護師さんたちは見ても何も言わないのですけど。
ようやく退院できたのは12月の８日頃でした。退院しても体力が落ちてしまっていて、１月いっぱい調子は良くなりませんでした。
なかなか元通りの生活に戻れなかったものですから「何かあったら自分でビワのお灸をするようにね」と言ってベッドサイドにビワ温灸器を置いておきました。
特に腸閉塞は退院してからも便秘をしてはいけないといわれます。しかし、どうしてもお腹の調子が悪くて便が出にくくなり、ポコンとお腹が張ってくるのです。
そんなとき、ビワ温灸をすると、膨らんでいたお腹がグーッとへこんでくるんだそうです。そして、下剤の効果もあって、しばらくすると便意を催してトイレに行きたくなるのです。本当にみるみるうちにへこんでくると言っていました。ビワ温灸を当てたのは腹部ですが、ウエストの周り、腸の右側から左側へずっとやりました。おへそにも当てていいよと言ったのですが、やっていないと思います。
そんな感じで、ポーンとお腹が張ってくると、慌ててビワ温灸をするのだそうです。すると、やっているうちにスウッと平らになっていくというので、母も本当にビックリしていました。
今ではずいぶん調子よくなり、ますますビワの素晴らしさを実感しています。
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長野県北安曇郡松川村７０２５−１２８
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（かず・のぶ治療院に関する体験談）
（ 『ビワと健康』 ２０２０年５月１５日号）
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