股関節変形症にビワ温灸
東京都港区 からだ らくだ くらぶ 高領伽 代表
ビワ療法と出会って随分経ちます。花粉症にはビワの種が手放せませんが、ビワ温灸でも何かあるごとに助けられてきました。
１０年ほど前、ぎっくり腰になったことがあります。ダンスのレッスンが終わり、生徒さんたちが帰ったあと一人で練習をしていた時でした。くしゃみをした途端に腰がギクッとなり、激痛で動けなくなってしまいました。
汗をかいて体が冷えていたのと疲労と、そして瞬間的なくしゃみの力が重なって起こった感じでした。
立てなくて殆ど這っていましたが、知り合いの凄腕の鍼の先生に診て頂き、その直後から立てるようになりました。
とはいっても恐る恐るです。その後は用心しながら自分でせっせとビワ温灸を当て、順調に改善することができました。
４年前には股関節変形症になりました。いくつか病院に行きましたが、原因は分かりませんでした。
激しい運動をしているせいなのか、あるいは年齢によるものなのか、はっきりしないのです。
この病気は股関節部分が磨耗して骨と骨がきしむようにして痛みを起こすもので、私の場合は左脚の付け根が痛みました。
踊っているときは神経を集中しているため痛みを感じませんが、特に朝起きた直後が痛く、真っ直ぐに立てないほどでした。
歩くときは痛みを回避して前屈みになり、歯磨きをするにも前傾姿勢になってしまうのです。
お風呂に入って温まると痛みが薄れるので入浴から一日が始まる状態でした。
病院では薬が処方されましたが、私の体は敏感で受け付けません。あとは手術をして人工関節にするしかないと言われ、自分で治そうと決めました。
痛みの患部にビワ温灸を行なうと痛みが和らぎ調子が良くなるのです。就寝前に当てておくと翌朝が楽になりました。
初めのうちは前傾姿勢が少し浅くなる程度でした。
それでも毎日コツコツと続けるうちに徐々に症状は軽減し、ビワ温灸を始めて１０日ほどで痛みはなくなりました。
ビワ温灸だけでなくストレッチや食事療法なども併せて取り組みました。
痛みが完全に取れると、それ以降全く症状は出なくなりました。
自分でなった病気なら基本的に自分で治せるはず。その多くは自分の中に原因があるわけで、それを探し出してやれることをやって改善を図るというのが私の考えです。
ビワ療法は自然のものですし、私の考え方に合った優れた療法です。
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（ 『ビワと健康』 ２０１１年１２月１５日号）
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