ビワ温灸と長生療術で上顎ガンが消える
愛媛県松山市 わたなべ長生治療院 渡部勇隆 院長
今回は上顎ガンの治療の成功例について紹介したいと思います。この患者さんは昭和３６年生まれで、今年６２歳になる女性です。
令和３年に鼻からの出血により病院に行き、検査の結果は咽頭腫、上顎ガンの疑いがあるのでより精密な検査をすることになりました。
咽頭腫の悪い部分を取って検査したところ、やはり上顎ガンだということで、令和３年の３月に手術することになりました。
右目の下ぐらいのところから副鼻腔のあたりに病巣があるということで、上唇のところぐらいから上を向いて皮膚の表面を広げ、病巣だけを削ったようです。
ところが同年１２月再検で転移もしくは取り残しがあることが分かり、再度の手術を行いました。右側の目の下から右の鼻の横、上顎を切り取り、骨も全部除いて病巣を全部取り除きました。
その後、そこにはプレートを入れて、上の顎も半分弱取り除いて義歯を入れ、元に戻したそうです。
その翌年の６月、術後検査で処置された残りの部分のＭＲＩを取ると、右目の眼科や目のくぼみの下のところ、鼻の周辺あたりに影が見られました。
それで放射線治療を行ったのですが、皮膚表面に火傷のようなただれが起こり、いったん中止しました。一応やることはやったけれど、完全ではなく、様子を見るということになったそうです。
この方が当院を訪れたのはその年の８月２４日でした。当院に来ている患者さんがご近所に住んでいて、その人に相談したら「ビワ温灸がよく効く」と言われたのがきっかけだったそうです。
私もこれまでガンの治療は行っていましたが、上顎ガンは初めてでしたので、いろいろ調べて施術を行いました。
ビワ温灸は、ガンの残っている部分を中心に、皮膚の表面から少し高めの温度で治療を続けました。
それと同時に、当院はもともと長生療術ということでやっているのですが、この方は体の調子が悪くて、毎回頚椎のずれが多く、他に胸椎・腰椎にもずれ、歪みがあり、それを全部矯正し、脊椎と神経支配部にビワ温灸を使用しました。
１回目の施術は、手術を受けたりして非常に体が萎縮していたので、全体のバランスを取り、それからビワ温灸を３０分、さらに顔のその部分だけに３０分やりました。その後、皮膚があまりよくないので、皮膚に対してのマッサージを１０分ほどしました。本人の感想としては、ビワの温灸の効果というより、最初の長生療術で体が非常に軽くなったと喜んでいました。
２回目の治療ではさらによくなり、たぶん手術の時に神経系の部分も切っていたのではないかと思うのですが、顔面麻痺のような形で顔の右側が下がっていました。それが顔面マッサージの効果で左右のバランスも取れるようになっていました。
ただ、上顎ガンに関しては週１回の治療ではあまり効果が出ないので、ビワ温灸器を購入していただき、鏡を見ながら毎日やれるように指導しました。
３回目の施術後はコロナのこともあり、出身地である大阪に帰り、ご自身でビワ温灸の治療を続けていました。
今年の１月６日、久しぶりに来院して施術を受けられたのですが、体調も非常によくなっており、年末に大阪の病院で検査をすると、ガンの進行もないと言われたと報告してくれました。
今までのような影がなくなっているということだったのですが、１回目の検査なので、もう少し様子を見ましょうということになりました。それで、まだまだ本当かどうかわからないから、ビワ温灸を継続してもらいました。
そして３月末に来院したとき、病院でのＭＲＩ検査や血液検査の結果、病巣なしと判断されたという報告を受けました。それでも当院としては「今後もビワ温灸は続けてください」とお伝えして、一応治療は終了しました。
私が思うには、やはりビワ温灸の場合は毎日やることが大切で、ガンに限らず時間があれば日に２回やっていいと思います。
先日、この患者さんを紹介した方が来院されたので様子を聞くと、３回目の検査を受けて全く問題ないということで、「非常に喜んでいますよ」とのことでした。
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◎「わたなべ長生治療院」に関する体験談
（ 『ビワと健康』 ２０２３年７月１５日号）
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