頑固なヘルペスにビワ温灸が奏功

大阪府枚方市 ハーブローズ 福岡直子 代表

今回はヘルペス(帯状疱疹)の女性のケースについてご紹介したいと思います。
その方は84歳になる女性です。左の肩から肘にかけて腕の外側が帯状疱疹になり、ひどい痛みが発症し、皮膚がピリピリするということでした。
病院ではピリカという鎮痛剤を処方されていたそうです。しかし、それを飲んでも調子が悪いし、副作用も強いしということで、もう副作用のある西洋薬は飲みたくないという希望を持って、うちにいらっしゃいました。
もともと非常に元気な方で、内臓も健康だし、靴を履くのに椅子にすわるということがありません。ただヘルペスの痛みが苦痛で、「これさえ何とかしてもらえれば、私は完璧なのに」という思いがあったようです。

うちに来られてからは、鍼灸師をしている娘が担当していました。しかし結婚して離れることになったため、私が引き継ぐことになりました。
それから2年半ほどになりますが、私は引き継だときからビワ温灸を勧めさせていただきました。

自律神経の問題

帯状疱疹(帯状ヘルペス)というのは、もともとそこにウイルスが潜在していて、それが疲れや免疫力の低下によって再活性化するというものです。
本人は左の腕がとても痛いので、使い捨てカイロを貼ったりして患部の周辺を温めていました。それで「実は、本当の原因はそこではないんですよ」ということからお話し、「脊椎のほうからずっと背骨沿い、そして肩甲骨のあたりが痛みの発症する元になるので、そこをしっかり当てていきますね」ということを説明して始めました。

ところが施術をしながら話をしていく中で、亡くなったご主人の看病疲れがあって、自律神経をすごく病んでしまったのが原因だということがわかってきました。
それで自律神経に関わる下腹部とお尻、背骨、頭や首の後、耳の横などを経絡沿いにも当てていきました。
そして、一通りビワ温灸を当て終わると、15分ぐらい足裏をやりました。ビワ温灸をした後に足裏をやると、とても相乗効果があります。
足裏は老廃物をチェックすることができるのですが、ビワ温灸をした後は、老廃物があっても、それが潰れやすくなります。だから「すぐに潰れましたよ」とお話すると、「楽になりました」とすごく喜ばれました。

腕の痛みについては、最初は施術をして1日目はいいけど、翌日には痛みが戻るという感じでした。そこからスタートして、3〜4日は痛くないという状態にまでなりました。
それで「2週間に1回にしましょうか」と言ったのですが、「いや、もう毎週してもらわないとしんどいのよ」という感じで続けました。

汗の質が変わった

ところが、この方にはもう一つ問題がありました。ものすごく汗をかいて、体が冷えているのです。そこから自律神経が乱れたりとか、いろいろな症状が起きていました。それで「冷えが問題ですよ」とお伝えし、とにかくどんどん温めました。
そして、この方は水分を取っていませんでした。汗をかくのが気持ち悪いというのもあるでしょうが、よく外出される方で、外出先でお手洗いに行くのが嫌だというので水を飲まないのです。
それで「絶対に水を飲んでください。ヘルペスも水分が足りないから痛いんですよ」と言い続けました。
いつも「水、水、水」という感じで、施術が終わったときもハーブティを出して、「これ、全部飲んで帰ってください」と言っていました。

私が再三そう言うので、仕方なく家でも飲んでいたそうです。しかし今ではすっかり変わって、白湯も飲むようになりました。お水は手放せなくなって、すごい量を飲んでいます。
ビワの葉茶も飲んでいたのですが、利尿作用があるので、彼女のように水を飲まない人には逆効果になるときがあります。それで、「今はビワの葉茶はやめておいて、水分を頑張って飲みましょう」ということになりました。

そして、今年の夏実験しているのは、変な汗、嫌な汗をかかないかということです。
これまで毎週しっかりビワ温灸を当てているので、どんどん変わってきています。そして、自律神経が整ってきたら、嫌な汗をかかなくなるのではないかと思うのです。
嫌な汗というのは体の表面からかく汗ですが、体が温まってくると体の内部からの汗をかくようになります。
それで、彼女に「汗の具合について教えて下さいね」と言っているのですが、先日施術したときに聞くと、「以前より汗をたくさんかくようになった」ということでした。でも、以前はその汗が嫌で嫌で仕方なかったのに、「嫌な汗じゃなくて、そんなに嫌じゃないのよ」と言うのです。
もちろん表面の汗や体内の汗といってもわからないので、彼女自身の言葉でそういう表現になるのだと思いますが、「いいのよ。嬉しいのよ」とおっしゃるのです。
あれほど汗をかいたり、汗で濡れるのが嫌だった人が、今、すごく喜んで汗をかいているというので、本当に体が変わったのだということを実感しています。

ヘルペスの痛みもかなり改善されて、多少は痛いのだと思いますが、私から見れば2週間に1回でいいのになと思うぐらい元気になられています。「痛い!」と言うのも「それは、たぶん脳が痛いと思っているから痛いんじゃないですか」とお話するのですが、来ること自体が楽しみになっているようなので、1週間に1回の施術を続けています。

もう一つ、彼女は今もデスクワークを使っているため、背中が丸くなっています。ところがビワ温灸をした後は、真っ直ぐになります。裸なので写真は撮れませんが、本当に驚くほどです。
彼女は「お年寄りになったら骨が曲がってお婆ちゃんみたいになるでしょう。それが嫌なのよ」と言うので、「安心してください。ビワを当てたら真っ直ぐになるでしょう。それは骨じゃなくて筋肉の問題で、普段の姿勢が悪いというだけのことですよ」とお話ししています。
「頑張らなくてもいいですからね。痛みを楽にして、姿勢を楽にすればいいんですよ。ここに来て元気になりましょう」とお話しして、施術の後は元気に帰っていただいています。

◎ハーブローズ
大阪府枚方市南楠葉1−14−7−13
TEL:072−857−8871

◎「ハーブローズ」に関する体験談
『ビワと健康』  2022年8月15日号)

※「ビワ療法」についてもっと知りたい方は「ビワの葉療法」の総合情報サイトをご覧下さい。
(© ビワの葉温熱療法普及会
「ビワの葉療法」の総合情報サイト
『ビワと健康』 > 体験談 > 頑固なヘルペスにビワ温灸が奏功
※ 当会ではビワ商品の販売はしておりません。ご購入を希望の方は下のバナーから検索して下さい。