自律神経失調症が改善
石川県小松市 和舞（わぶ） 徳山知子 代表
自律神経失調症で１０年間苦しみ続けてきた女性（３３）がビワ温灸を併用した施療で劇的に改善した症例を紹介します。自律神経失調症を発症したのは大学２年の時で、以来、カウンセリングや漢方薬、運動療法などあらゆる治療を試みたそうです。
大学卒業後は就職して頑張っていたのですが症状は一向によくならず、家族が心配し、本人も自信を失って４、５年前に地元に帰ってきたのです。
地元でも、どこかに良い治療法はないかと探す中、温泉を利用したスポーツ施設で、うちで自律神経や不眠、冷え症等が改善しているという噂を偶然耳にして、訪ねたとのことでした。
うちでは子供が体調を崩したのがきっかけで自律神経の施療について研究を重ね、ビワ温灸やカーボン光線、腎臓を温める等の方法を用いて改善実績が上がっていました。
彼女が始めて来院したのは去年の８月末です。
典型的な《上熱下冷》で、首から上は汗をかき特に頭部は汗が噴き出しているのに下半身は冷えて浮腫気味で、両脚とも異常なほど真っ白でした。
８月だというのに上下とも３枚の重ね着で、靴下も３枚の重ね履き。おまけに今どき男性でも敬遠しそうなラクダのモモヒキに腹巻と、その出で立ちは可愛らしい顔立ちとはあまりにギャップがありました。
１ヶ月に１回は頭が痛くなり、１週間に１回くらい食べられなくなり、慢性的な睡眠不足と不安感でバクバクと動悸がして、集中力が持続せず起きられなくなることも頻繁にあるとのことでした。
また、半月に１回は風邪をひき、いつも口の周りにポツポツとアフタが出来て、口内炎もありました。代謝改善のために運動を勧めると「運動をして悪化したので怖い」と言い、漢方薬も余計に胃を悪くしたから、それも駄目・・・。
八方塞がりの悲惨な状態を耐え続けてきたために、『早く治りたい』と切望しつつも『仮に少し良くなってもまた悪化してしまうのではないか・・・』という疑心暗鬼のような感情もあって、彼女の説明は断片的で、信頼を得て病状の全貌を把握するまでに１ヶ月を要しました。
まずは、「風邪をひかなくなること」「食べられるようになること」「眠れるようになること」「きちんと通えること」を当面の目標にしました。
彼女は毎日一生懸命通いました。そして、情がほぐれた１０月ころから目を見張るような改善を見せ始めたのです。
経過をいうと、９月は２回風邪をひき、月末に１週間ほど来ることができませんでした。
１０月は風邪をひいても３日くらいで治り、気力を振り絞って通うことが出来ました。（通うこと自体なかなか大変なのです）
１１月、１２月は風邪っぽい日があっても１日寝ると治りました。
あとで聞くと９月、１０月はウツの状態もあったそうです。
食事は、１０月から「食べたくない」と思っても何とか食べることが出来るようになっていました。
ビワ温灸は、基本が腎臓なので「腎兪」、消化器、冷えでは「大腸兪」「丹田」などを、風邪には「大椎」「風門」「天柱」「風府」「風池」等のツボにしっかり当てました。
また、左上半身に首の付け根から左腋、背中、腰、臀部にかけて異様に硬く芯のようなものがあったのでビワ温灸を当てたり、ビワの生葉を貼ってホットパックを当てたりしました。同様に背骨の両側にも当て、足湯もしました。
さらに腰、首の後ろ、お腹、眉間にはカーボン光線を当てました。眉間に３，０００〜３，５００ルクスを３０分当てるのがとても効果的でした。
改善とともに会話も進み、今年４月に結婚することを打ち明けられました。
「結婚するのにラクダのモモヒキはおかしいでしょう」と話すと、「そうなんですよね。私もこんなの履いてて彼氏に悪いなと思うんです」との返事。「それじゃ３月末までには腹巻もモモヒキも履かなくていいようにしようね」と話しました。
感謝の年賀状に感激
ここまで来ると彼女も自信が持てるようになり、今年届いた年賀状では私どもにとって嬉しい言葉が書かれていました。概要は『・・・ここ１０年来ずっと調子が悪く、どこに行っても良くならなかったのに、和舞でどんどん良くなりびっくりしました。元気になり、ひどい落ち込みがなくなり、寝込むこともなくなり、やる気、希望、集中力が出てきました。この１０年間、底辺を這ってきたのだなあと思います。もっと早く和舞に出会いたかったです。心からありがとうございます』というものでした。
気・血・津液が三原則なので、流れが良くなれば症状は改善します。
あれだけ沢山あった症状は全部なくなり、結婚式を間近に控えた３月末には、元気になった彼女と打ち上げをしました。
ちなみに私どもから彼女への結婚祝は、ホットパックのセットです。
無事、改善してみれば、「どうして１０年間も？」と考えてしまいますが、彼女を通じて私どもも色々勉強させて頂きました。
◎和舞（わぶ）
石川県小松市本折町１３４
ＴＥＬ：０７６１−２２−０１３０
◎「和舞」に関する体験談 （ 『ビワと健康』 ２００８年４月１５日号）
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