末期の前立腺ガンが改善
宮崎県宮崎市 枇杷葉温圧宮崎道場 川崎淳子 代表
17〜18年前に胆嚢炎の手術をした65歳の女性は、手術痕がケロイド状に引きつれ2年前から痛みが激しくなっていました。
病院では「古い傷だけに治すのは難しい」と言われ、鍼灸院でも数ヶ月間治療を受けたものの効果は得られなかったとのことでした。
手術痕は右のあばら骨の下からおへその下まで続く大きさでとても痛々しく、痙攣に似た痛みが足にも影響を与え、まるでエビのような格好をして、お嫁さんに付き添われて来られました。
いざ施術を始めようにも「横になるのもつらい」と言われるので、初めの何回かは立ったまま施術する有様でした。
まず、O-リングでポイントを見つけ電気針による施術、さらにビワの葉温灸を行いました。
この方法だと、かなり重いぎっくり腰でも大体5〜6回で痛みは収まりますが、この女性の場合はそうはいきませんでした。
2回目の温灸が終わった時点で横になって施術できるようになり、それからさらに施術を繰り返して13回目が終わったところでようやく改善をみました。
1回の施術時間は1時間半から2時間、1日おきの施術でした。
耐え難い痛みから趣味の菜園、花づくりもやめようと考えておられたそうで、「お陰で再開することができました。まるで神様みたい」と喜ばれました。
二人三脚のビワ温灸
「足がつって眠れない」と訪ねて来られた76歳の男性は、本でビワの良さを知ったそうです。左足の三里のツボに昔、お灸を据えた古い痕がありました。
この方の場合、4回ほどでその症状は改善されましたが、前立腺にも症状が出ていたのでしばらくビワの葉温灸を続けました。
ところが8回目の温灸が終わったあとジンマシンが現れました。
ビワの葉に虫がついていたのではないかと思い病院で診てもらったそうですが、医師は「ビワの葉に負けたのでしょう」と語ったとのことでした。
実際には、体調好転反応だったようで2〜3日でジンマシンは消えました。(体調好転反応についてはこちらをご覧下さい)
しかし、その後お風呂で出血があり、尿道からか肛門からか分からなかったこともあり再度検査を受けられました。
O-リングではかなり改善に向かっているように感じていましたが、検査の結果はガンマーカーの数値が上がっていることが判明しました。
それでもご夫妻は私のことを信じてくださり、奥さんがうちに来て温灸を受け、自宅でご主人に熱心に施灸されたのです。
1ヶ月間、毎日温灸を続けた結果、再々検査では前回の結果とはうって変わりガンの所見は一切診られなかったそうです。
この方のように前立腺に異常がある場合は、肛門から4〜5センチ上がった箇所とおヘソから2〜3センチ下がった箇所にO-リングが開く反応点がみられます。また、膀胱の上部に位置する恥骨の上と両サイドも施灸のポイントです。
もちろん、全身にも施灸しますから1回につき1時間半はかかります。
ただし、前立腺ガンに限らず『ガン』と名のつく症状に対してはO-リングとビワの葉温灸のみ用い電気針は使いません。
電気の刺激を避けた方が良いと考えるからです。
《余命3ヶ月》を克服
前立腺が子供の頭ほどに腫れ、余命3ヶ月と宣告されて来られた78歳の男性のケースでは、患部に直接施灸しました。前立腺の施灸ポイントは前述しましたが、それに加えて患部や背骨の真上に当てると効果的です。
自律神経などでは背骨の両側を施灸しますが、前立腺の場合は背骨の真上です。首のぼんのくぼ周辺から尾てい骨に至るまでを順に当てるのです。
この男性は、施術開始から3ヶ月であれほど大きかった腫れがとれ、なんと病院の検査でガンが完全に消滅していたのです。
これには、本人はもちろん、当初ビワの葉温灸をいぶかしげに見ていた調剤薬局を営んでいる息子さんもびっくりで、すぐにお店にビワの葉温灸セットを並べてお客さんに勧めるようになりました。
肺炎でも顕著な改善
ビワの葉温灸は肺炎でも改善が顕著です。大人、子供、赤ちゃんを問わず、まずO-リングでポイントを探ります。
中府のツボより肩に寄った位置から乳首の真上2センチくらいを左右両方に当てます。背中側の気管のツボにも当てますし、足にも当てます。
全身に施灸し、さらにそれらの箇所を念入りに(最低3回)行うと、肩で息をしている状態であってもほとんど1回の温灸で楽になります。
ビワの葉温灸は本当に素晴らしい療法です。
改善例のごく一部を報告させていただきました。
◎枇杷葉温圧宮崎道場
宮崎県宮崎市太田4−4−21
電話:0985−53−3363
( 『ビワと健康』 2002年4月15日号)
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