腎盂腎炎をビワ療法で克服
福岡県北九州市 森重美津子 さん （６３歳）
平成１１年、腎盂腎炎を患いました。７月のある日、午後３時頃だったと記憶しています。脇腹に差し込むような痛みを感じ、「何か尋常でない痛みだな」と思っているうちに痛みが増し、立っていることさえ辛くなりました。
タクシーで病院に直行、下された診断は腎盂腎炎でした。
医師から「今日中に手術しないと死んでしまいますよ」と一刻の猶予も許されない状況にあることを告げられました。
もちろん、苦痛に身をよじる私に手術を拒む理由などなく、即座に手術を承諾しました。
幸い手術は成功し、事無きを得ました。
退院後は、完治を目指して医師の指示通り毎月１回通院し、処方される薬を欠かさず服用しました。
平成１２年５月、担当医師が大分県に転出されることになり引継を前に検査が行われました。
検査は、レントゲン、エコー、ＣＴスキャンなどかなり詳しいものでしたが、私としては薬をきちんと服用してきましたし、手術からほぼ１年が経過しているわけですからそれなりの結果が得られるものと期待していました。
ところが結果は全く予想に反するものでした。
「左の腎臓が相当腫れています。あなたは糖尿病を患ったことがあるので下手をするとぶり返します。悪化すれば人工透析をしないといけなくなりますよ」
忘れもしません、５月２４日のことでした。
もう、金槌で頭を叩かれたくらいのショックで、医師は心配してあれこれ助言してくれたと思いますが、やるせなさと情けなさで頭の中は真っ白になってしまいました。
帰宅して、ようやく冷静を取り戻した私は、「嘆いていても始まらない。何か自分なりに手を打たなくては…」と思い直し、ビワ療法にかけてみることにしました。
自然療法の中でも、とりわけビワ療法がガンを始めとする難病に実績を上げていることを知って少し前から始めていたのです。
まず、ビワの種の錠剤を呑みました。
ところが、ビワの種を呑むと下痢をしてしまうのです。
正直、躊躇する気持ちもありましたが、背に腹は代えられません。
下痢することが良いのか悪いのか判断できないけれど、とにかく本腰を入れて毎日１０粒呑み続けました。
後で知りましたが、ビワの種は便秘の方にも愛用者が多いそうですから私の場合は効き過ぎたのかも知れません。
お腹の調子を診ながら量を調整するようにしました。
心身ともに癒される
また、数日おきに山口県徳山市までビワ温灸を受けに通いました。ビワ療法の施術や普及に熱心な《ビワキューヘルス斉藤》の斎藤院長に直接温灸を当てていただいたのです。（※《ビワキューヘルス斉藤》のご紹介はこちらです。）
ビワ温灸は、ついつい居眠りしてしまうほど気持ちが良く、また施術のたびに斎藤院長から温かい言葉で励まされ、心身ともに癒されプラス思考に変わっていく自分が嬉しくてたまりませんでした。おそらく、こうしたことが免疫力を高め治癒に導くのだと思います。
さらに、ビワの葉を焼酎に漬けてビワ酒を作り、水で３倍に薄めて毎日４０ml飲むようにしました。
本気でビワ療法に取り組み始めてから１ヶ月が経った６月２７日、新任の医師による検査が行われました。
前回同様、入念な検査でしたが、結果を聞いてビックリ。
腎臓の腫れは完全にひいていたのです。
「どこが悪いんでしょうねえ」と医師は首を傾げていました。
それでも、１ヶ月前のデータが気がかりだったのか、予防を目的とした抗生物質の投与が提案されました。
医師の言葉に従って２ヶ月ほど通院しました。
もちろん、その間もビワ温灸に通っていましたが、９月に入ってからは完全に通院を打ち切り、ビワ療法一本にしました。
検査はともかく、予防のための通院に疑問を覚えたのです。
手術から半年が過ぎた今では、病気をする以前より元気になり、毎日飛び歩いています。
インストラクターの認定を受ける
ビワ温灸を受けながらビワのすごさを実感した私は、この療法の歴史や施術法にますます関心を持ち、ただ施術を受けるだけでなく自分も施術を行えるようになりたいと考えました。そして、基本となるツボの名称や位置を暗記し、実際に温灸器を用いて友人や知人を対象に温灸を当て始めました。
こうなると、北九州から徳山に通う電車も、ビワ療法の本を読んだり、ツボの本を読んだり、貴重な勉強の場となりました。
その甲斐あって今年２月２３日、インストラクターの試験に合格することができました。
今となっては自分が病人だったことが遠い過去のように感じられ、ひとえにビワ療法に出会え、お世話になった方々のお陰だと感謝しております。
（ 『ビワと健康』 ２００１年４月１５日号）
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