パーキンソン病の進行が緩和
兵庫県尼崎市 ほぐし屋ＲＵＲＵ 水津夏美 代表
パーキンソン病でうちに通っておられる女性がいらっしゃいます。この方は７０歳くらいで、５年ほど前にパーキンソン病と診断され、病院に通って治療を受けています。
普段は車も運転されるし、活動的なので、とてもそういう病気には見えません。でも、いい時と悪い時と波があって、悪い時はかなりつらそうです。
２年ほど前、うちに通っているお客様からビワがいいのではないかと勧められ、「少しでも体が楽になれば」というような感じでいらっしゃいました。
初めていらっしゃったときは、足の筋肉がすごく硬くて、歩くときもすり足のような感じでした。ご本人も「足が疲れている」とおっしゃるので、施術は足のほうを中心に行いました。
私はもともともみほぐしをしていたので、まずもみほぐしを１０分から２０分程度やります。それからビワ温灸を当てるのですが、足と腰が気持ちがいいということでしたので、足と腰、そして背中を中心に当てていきます。
背中は基本のツボを当てますが、特に肝兪などが気持ちよかったようです。
足と腰はもみほぐして硬かったところ、特に足の裏とかふくらはぎの硬いところを中心に当てていきました。
ビワ温灸は２０分から３０分ぐらいで、もみほぐしとトータルで４０分から４５分くらいの施術になります。
ご本人も気に入ってくださったようで、それからずっと通ってこられるようになりました。
ご自宅からうちまで車で１０分余りなのですが、ご自分で運転してくるので病気の進行が緩やかになっているのではないかと思っています。
ただ、ちょっと施術の間が開くと体がつらくなるらしいので、だいたい週１回のペースで来られます。
施術後の様子を見ると、動きが少し軽やかになった感じがしますし、ご本人も「軽くなった」とおっしゃってくださいます。
最初の頃に比べるとふくらはぎがだんだん柔らかくなってきました。
最近は「肩が凝っている」とおっしゃるので、そちらのほうの施術もするようになりました。
たぶん元から肩も凝っていたのだと思うのですが、足のほうがつらいので気にならなかったのでしょう。だんだん足が改善してきたので、今度は肩のほうを意識するようになったのではないかと思います。
病院での治療やリハビリもうけていらっしゃるので、多分ご本人の中でどれが効いたという感じはないだろうと思いますが、ビワ温灸のことは大変気に入って、「治療の一環よ」とおっしゃってくださっています。
私のほうも、彼女の一生懸命病気の進行を遅らせるためになにかをしよう、とにかく出かけようという姿にいつも元気をもらっています。
◎ほぐし屋ＲＵＲＵ
山口県周南市久米１７２−１９
ＴＥＬ：０９０−９７３８−７２３３
（ 『ビワと健康』 ２０２２年３月１５日号）
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