喉の炎症にビワエキスが効いた

神奈川県藤沢市 ハートランドふじさわ つつみ いくみ 代表

私は藤沢でケアマネージャーをしています。今回は、私の友人の体験をお伝えしたいと思います。

まず、私とビワ療法との出会いをお話しすると、十数年前、子宮筋腫になったのがきっかけでした。
たまたま行ったお医者さんが変わった先生で、筋腫はそれほどひどくなかったのですが、お腹に触るとゴロゴロするので、「これって手術するんですか?」と聞いたら、「今時、そんな簡単に手術はしないよ。気になるんだったらお灸でもしておけば」とおっしゃるのです。
それで、お灸について調べるうちに「そういえばビワって聞いたことがあるな」と思い、ビワ温灸を習いました。
すぐにビワ温灸器を買って、3〜4年続けたのですが、調子がよかったので、それ以来いろいろなことにビワを使いながら今に至っています。ビワ療法を仕事にしているわけではありませんが、わかっていただける方にはビワの話ををしています。

喉にポリープ、そして炎症

さて、私の友人なのですが、55歳の女性で電話オペレーターをしています。何十年もやっていて指導的な立場になっています。そのためよく喉を使うのですが、何十年も前から喉にポリープができているのです。
三十年ほど前に一度手術したのですが、すぐに再発したそうです。本人は職業病だと言っていました。
手術はやはり大変で、手術した後はかなり長い間しゃべってはいけないとかいろいろ制約があり、でもうっかりしゃべってしまったりとか大変だったそうです。だから切りたくないということで、二度目の手術はしないままに長年ポリープと付き合っていました。

ポリープがあると炎症が起きやすいといわれます。普段は特に問題ないのですが、冬になる頃から温かくなるまでの間、風邪っぽいときとか乾燥しているときなどは声帯に炎症が起きるのです。
炎症が起きると仕事をしている間に声がかすれて出なくなります。最悪の時はしゃべっていても声がでなくなり、口をパクパクしているだけになってしまうそうです。そうなると仕事に支障が出てしまうので、絶対に風邪をひけないという状態でした。

ビワエキスで温湿布

私はビワ温灸を勧めたのですが、彼女は鍼とか灸とかが大嫌いで絶対に言うことを聞きません。何かいい方法はないかと思ったとき、知り合いの鍼灸師の先生の施術を見学する機会がありました。
その先生は、私がビワ温灸の講習を受けたときに一緒に習った方で、鍼や灸の他、ビワ温灸器や棒もぐさもやるし、その人にあったものを使うという方です。私がケアマネの仕事でお世話をしている末期がんの人などを紹介して、むくみや痛みを取ってもらうなどいい結果を出していらっしゃいます。
その先生の施術を見せてもらったのですが、ガンの人にガーゼにビワのエキスをビショビショに浸し、その上から広範囲に太い棒もぐさでお灸をしていたのです。
併せて鍼もしていましたが、施術の後、胸水や腹水が消えて痛みもなくなるし、ご飯んも食べられるようになりました。ガンそのものが治るというわけではありませんが、結構いい調子で過ごせるようになったのです。

それにヒントを得て、寝るときにガーゼかペーパータオルにビワエキスを浸して喉に当て、何かで温めたらどうか、と彼女に話をしました。
彼女もいろいろ考えたようで、喉にビワエキスを浸したガーゼをのせ、その上にラップをし、その上から低温タイプの使い捨てカイロをタオルでくるんで首に巻いて寝たそうです。低温タイプなので本当に温かい感じにはならないけれど、布団を掛けるのでなんとなく保温されるそうです。
それを冬の間続けたところ、軽い風邪をひいて多少の声がれや鼻声にはなることはあっても、声が出なくなるということはまったくなかったそうです。
今年の冬も同じようにしたところ、今回は風邪もひかなかったそうです。二シーズン続けてそんな感じなので、ビワが効いているんじゃないかと言っています。
彼女は何十年も患っているのだから劇的によくなることはないと思っていたようです。ビワのエキスも効果があれば目っけ物ぐらいに思っていたそうですが、思いのほか効果があったということで、とても喜んでいます。

◎ハートランドふじさわ
神奈川県藤沢市鵠沼松が岡5−10−26 榛葉ハイツ102
TEL:090−9969−7563


『ビワと健康』  2020年5月15日号)

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