蓄膿症克服の突破口！
東京都品川区 原朋久 さん
ビワ温熱療法によって私自身の副鼻腔炎と母の腰痛に改善がみられたので報告させていただきます。私は２７歳のとき急性の副鼻腔炎を患いました。
高熱が出て随分つらい思いをしました。熱が下がり少し落ち着いてから総合病院で診てもらいましたが、医師の診断は手術が必要とのことでした。
手術は上あごの歯ぐきの付け根からメスを入れ、鼻の奥に溜まった膿を取り出すというもので、切開に際して木づちでトントン叩くため術後はムーンフェースになって、約１ヶ月間入院するとのことでした。
その説明を聞いて怖くなり、手術は断りました。
ところがそれ以来症状は慢性化し蓄膿症状態になったのです。
いつも鼻が詰まった感じで、特に右側が芳しくありませんでした。
幸い、臭いに関しては左側で補えるので日常生活に問題はないのですが、気圧の変化では著しい支障が現れました。
ハイキングやドライブなどで山に差し掛かると気圧の変化で耳が塞がり、耳抜きをしても右側だけは元に戻らないのです。平地に降りてきても暫くは塞がった状態が続きます。
もっと辛いのが飛行機です。離陸時、着陸時ともひどい頭痛に襲われます。着陸時が特にひどく、いくら耳抜きを試みてもダメ。当分頭痛が収まりません。
今年５月、東城百合子先生の本を読んでいて、スギナ療法とともにビワ温灸に興味を持ちました。
また、神谷富雄先生や帯津良一先生によるビワ療法の本も読み、さらにインターネットで普及会の存在も知って一日講習会にも参加しました。
ビワ温灸の心地好さを実感し、さっそく温灸器を愛用するようになりました。
当初、基本のツボを中心に当てていましたが、そのうち本に出ている蓄膿症のツボに念入りに温灸を行うようになりました。
鼻が詰まる右側を重点に顔面や後頚部に当てていました。
温灸を始めて２週間が過ぎた頃、たまたま温泉に行きました。
車が山辺に差し掛かると例によって耳が塞がってきました。
そこで、鼻を押さえてフンッと耳抜きをした途端、なんと見事に両耳が抜けたのです。
現在、私は５５歳ですから実に２８年ぶりにスッキリ感を味わったのです。
それまでは左耳に人差指を突っ込んで、無理やり行えば細く抜ける感覚だったものが、ビワ温灸を始めてわずか２週間で改善したのですから信じられない気持ちでした。
それ以降は快調で、多少の鼻詰まり感はあっても耳抜きは確実に出来るようになりました。
間違いなく、ビワ温灸が突破口になったのです。
これまでは、風邪などで体調が悪いとき決まって右側が炎症を起こして扁桃腺が腫れたりしていましたから、今年の冬はビワ温灸でどれくらい違うか楽しみにしています。
母の腰痛も短期改善
母は現在８４歳。高齢で慢性的な腰痛がありますが、２年前に起き上がれないほどの痛みが出てからは操体法を勧めてきました。
操体法で過緊張をほぐし、遠赤外線とコルセットで一応痛みは収まっていましたが、今年６月初め、再び起き上がれないほどの痛みに襲われました。立ち上がった拍子に痛みが走ったというのです。
連絡を受けた私は、「とにかくビワ温灸を当ててあげるから…」と話し、母のもとに向かいました。
途中、秋葉原に立ち寄りました。高齢で腰痛持ちの母が自分でビワ温灸を続けられるとは考えにくいため、簡単に行える代用品を求めたわけです。
買い求めたのは耐熱用バッグとアンカです。
アンカを用いた温熱湿布は、半分にカットしたタオルにビワエキスを染み込ませ、腰にのせてラップを被せ、耐熱バッグ、そしてバスタオルで覆い、さらにアンカをのせて温めるというものです。
「１週間後でないと来られないから、それまで１日１回でも２回でも構わないからこの温熱湿布をして」と母に伝えました。
３日後、電話で様子を尋ねてみると、わりと元気そうで３０分要するものの起き上がれるようになったとのことでした。
週末、訪ねる時間を確認すべく再度電話したところ、「来なくていい」と意外な返事が返ってきました。
「痛みが取れたから自分で湿布できる。大丈夫」というのです。
２週間ほどで普通に歩けだし、１ヶ月も経つと買い物やお寺参りに行けるまで回復したのです。
２回に１回は、腰に当てたあと腹部に当てたのが良かったようで、食欲が出てきたと言います。
腰が悪いと食欲も湧かず、トイレ（和式）も力が入らなかったそうです。
それが、腹部にもビワ湿布を行うことで改善したのです。
高齢者の方には、ビワの温熱湿布は非常に有効だと確信します。
母は、今も週２〜３回は続けています。
（ 『ビワと健康』 ２００２年１０月１５日号）
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