妊娠しやすい体作りで九人出産

愛媛県松山市 わたなべ長生(ちょうせい)治療院 渡部勇隆 院長

近年、不妊に悩まされている方が増えている中で、当院にも相談に来られる方がいらっしゃいます。
当院ではこれまでに9人の新生児が生まれ、現在も2人取り組んでいます。ただし、PRはしていませんので、ほとんどが出産された方からの口伝えによる紹介で来られた方です。

まず、不妊症とは結婚後3年あるいは4年を経過しても、すぐ妊娠しないものをいいます(1年、あるいは2年とする説もあり)。
不妊の原因は、男性は無精子症、精子過小症、精子死滅症、女性の場合は卵子形成の異常、卵巣の先天性発育不全、後天性の卵巣萎縮、卵巣がん、そして炎症などが挙げられています。
また、卵子と精子の結合の障害としては、卵巣炎による排卵障害、卵管炎、卵管の屈曲狭窄、子宮発育不全、強度の子宮後屈、精子免疫とホルモン異常等が挙げられます。

そして、不妊治療に取り組む皆さんは、まず西洋医学の医者にかかり、それから当院に来るというのが一般的です。
西洋医学での不妊治療は、受精タイミングとか人工授精、体外受精などが挙げられます。これに対して東洋医学では、妊娠しやすい体質づくりのため、血流、自律神経、ホルモンバランスを整えることを重視しています。

妊娠しやすい体質に整える

当院の考え方としては、東洋医学的なアプローチで妊娠率を向上させることを目的として活動しています。言い換えれば、妊娠しやすい体質へ整えるというような一般的なケアをしているわけです。
ですから、決して、西洋医学的なアプローチを否定しているわけではなく、むしろそれを補完することを目的としており、西洋医学的治療と併用することでより良い結果につながる可能性があると考えています。
というのは、西洋医学では体外受精や人工授精、受精のタイミングというようなことはしますが、体の状態を改善するということはやっていません。妊娠すればいいというだけであって、できなければできないまま諦めるしかありません。
現在では不妊治療も保険がきくようになりましたが、以前は高額の負担が必要でした。ですから、3回ぐらい人工授精や体外受精をすると、それ以上は難しいし、若い方の経済状態ではどういうこともできなかったわけです。

施術は、当院独自の長生(ちょうせい)治療とビワ温灸を組み合わせています。
長生治療は「脊椎矯正」「プラーナ療法」「精神療法」の三位一体を体系化したもので、指圧・マッサージ・脊椎矯正・骨盤矯正・整体が主な施術です。
骨盤周囲や全身の筋肉の緊張を緩めることで、骨盤内の血流改善、子宮卵巣への栄養供給の向上、自律神経の安定(ストレスの軽減)、冷え性の改善といった効果が期待できます。
特に婦人科系では、自律神経の支配が強く、ストレスの軽減が必要です。
慢性的な肩凝り、腰痛がある方は、これらの改善が妊娠しやすい体質づくりにつながる可能性があります。

ビワ温灸を活用

次にビワ温灸ですが、ビワ温灸はビワの葉のエキスを用いた温熱療法で、体の深部から温めることが特徴です。
期待される作用としては、各部の血流・血行促進と、子宮環境の改善のサポート、冷え性の緩和、それとリラックス効果によるホルモンバランスの安定。
東洋医学では冷えは妊娠の大きな妨げになると考えており、ビワの温灸はこの改善に有効であるとされています。
これを組み合わせることで、妊娠率を大きく向上させるという効果が明確に出ています。繰り返しになりますが、血液の改善、ストレス軽減、睡眠の質の向上、そして冷えの改善といった要素が間接的に妊娠によい影響を与える可能性が実績として示唆されています。
特にビワ温灸に関しては、不妊治療に限らず、体の冷え、子宮や卵巣など、いろいろな婦人科系の疾患には非常に効果があって、当院では必ずやっています。

特にお勤めの方は、冷え性・むくみ・慢性疾患がある方、特にむくみのある方です。むくみのある方は腎機能が衰えている方が多いのです。
また、ストレスや自律神経の乱れにより精神的に不安定な方。そして、西洋医学での治療と併用して東洋医学もやりたいという方、自然な形で体質改善を目指したい方にもお勧めしたいと思います。
ただ、妊娠は非常に個人差が大きく、さまざまな要因関わります。当院の施術は、その一部をサポートする手段として無理なく取り入れていただいていることが大切です。

諦めず続けることが大切

今取り組んでいる方のうち、お一人は当院で1人目ができた方で、2人目を望んでいらっしゃる方です。2回目だから簡単だろうと思われがちですが、やはりその時その時の体の状態が違い、環境も違っているので、こちらも試行錯誤でやっている状態です。
家族の方とも話しているのですが、子どもができて、家も建てたりして幸せになっていることもあって、結構ふっくらとしてきています。そういったことも影響があるようで、その人の状態を見て、妊娠しやすい体作りをしてあげるということです。

もう一人は卵巣が一つしか機能していない方です。右の卵巣が止まって、左の卵巣しか機能しておらず、子どもはできないと思っておられました。
この方には非常に長生治療とビワ温灸の効果があって、ずっと右の卵巣に治療と温灸をしていると、機能が回復して妊娠したのです。
しかし、流産しやすい体質のようで、2回ほど流産を繰り返しました。それで、今は病院の方も「産め、産め」とは言わず、自然に任せようということになっているようです。
家族の方とも話をして、精神面でストレスを与えることを避け、妊娠しやすい環境を作ることが大切です。

また、ここでは男性の問題については書いていませんが、実際には男性も原因はあり、本来は男性の治療も必要です。ただ、今はそれを言うのが難しいので、当院としては女性の治療に専念しています。
不妊治療でこれをやったら絶対に大丈夫というようなことはありませんが、全体的に見て、やはり一番大事なのは精神的な問題ではないかと私は思っています。
大切なのは「妊娠したい」という気持ちです。「妊娠してもしなくてもわからないだろう」というような気持ちではなく、「これで妊娠するんだ」という期待を持ってやることが大切です。

今までに9人の新生児が生まれましたが、みんな本当に最初から生まれると信じているわけではありません。
でも、病院ではできないと言われていた方が、毎月東京から通ってきて、1年後に無事出産されたという例もあります。その子はもう高校1年生になっています。
ちょうどビワ温灸を取り入れた頃でしたが、お互いに初めてのことだったので、本当に生まれるのかという感じでした。でも、お互いの信頼関係で毎月毎月続けた結果、妊娠されました。

そういうこともありますから、西洋医学でできなかった部分を東洋医学でどうにかやりたい。子どもがほしいという気持ちを本人が持ち続ければ、そのうちに妊娠すると思っています。諦めたら終わりです。
そういう意味で、ビワ温灸は血流の問題や子宮の状態、冷え性、精神的な問題の改善に非常に効果があり、有効に活用していただきたいと思います。

◎わたなべ長生治療院
愛媛県松山市南梅本町197−7
TEL:089−975−7273

◎「わたなべ長生治療院」に関する体験談
( 『ビワと健康』  2026年6月15日号)

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